【れんげ米とは?】れんげ農法によって栽培された安心安全なお米

 私たちが普段食べているお米には、健康に欠かせないたくさんの栄養成分が含まれています。そんなお米にはたくさんの品種やいろいろな栽培方法があります。数ある中でも、れんげ米についてご存知でしょうか?

 

【れんげ米とは】

 昔から伝わるれんげ農法で栽培されたお米をれんげ米といいます。れんげ農法は、苗を植える前にれんげ畑を作って、空気中の窒素を土壌に固定して、それを有機肥料として利用するものです。れんげが発酵することによって、土を活性化して稲を元気に自然のまま育てることができるのです。れんげが肥料の役割をしてくれることで、化学肥料や農薬を使わずに安心して食べられるお米をつくることができます。

 

【れんげ草とは】

〇基本情報〇

 
 和名:レンゲソウ(蓮華草)
 学名:Astragalus sinicus
 科名:マメ科レンゲ属
 分類:越年草
 原産:中国

〇れんげ草の名前の由来〇


 れんげ草は漢字だと「蓮華草」と書きます。れんげ草は綺麗なピンク色の花を咲かせますが、それが蓮の花と似ています。よって「連華草」となったとされています。
また、れんげ草は別名「紫雲英」と表記します。こちらは「ゲンゲ」と読みます。れんげ草の花が咲いた際に紫色の雲の上にいるように見えることが由来でもあります。

〇れんげ草の特徴〇


 れんげ草は春に綺麗なピンク色の花を咲かせます。また、れんげ草はマメ科ですが、マメ科のの植物は根に根粒菌を持つものが多いです。根粒菌は土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。窒素は葉や菊を成長させるために必要な栄養素です。れんげ草は作物を育てる上で肥料となり得ます。花が咲いた後はそのまま田畑に漉き込んで肥料として使用されていました。よって、一昔前までは休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。

〇れんげ草の花言葉〇


 れんげ草の花言葉をご紹介します。花言葉はいくつかあり、「心が和らぐ」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは幸福です」「私は幸福です」があります。心が和らぐという花言葉は、れんげ草の根には薬効成分があることから服用することで痛みを和らげていたことに由来するといわれています。また、レンゲソウの花や茎、そして根は漢方に効果的であることから、癒しの花言葉がいくつもあります。




 

【れんげ農法の歴史】

 昭和30年代中頃までは、日本のいたるところでれんげ農法が行われていました。しかし、第二次世界大戦後には食糧不足が原因で大量のお米が必要になったため、収穫量の増大を図るために化学肥料を使用した栽培が行われるようになり、それからは手間のかかるれんげ農法を見かけることが少なくなりました。
 しかし、お米の収穫量は増大したものの、化学肥料を使用したことで稲が病気になってしまい、その対策として危険な農薬を使用したために、天敵である虫や田んぼにいる生物を死滅させて環境を破壊してしまいました。それから昭和が終わる頃になると、子供たちに安全・安心なお米を食べさせたいという想いから再びれんげ農法が始まっています。
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