2021年 5月 30日
サフランの効能とは
〇サフランとは
サフランはアヤメ科サフラン属の植物。料理にもちいられるのは、そのめしべの部分です。
その歴史は古く、旧約聖書にも芳香を放つハーブと記されているほど。今でも、サフランは色と香りの両方の働きがあるハーブとして重宝されています。
使えるのはめしべの部分だけですから、300個の花からわずか1gしか採取できず、もっとも高価なハーブ・スパイスとしても有名です。
〇サフランの味や匂い
サフランは黄色の色合いを出す着色作用を用途の基本とする香辛料なので、料理に利用してもすごく辛い味を出すとかスパイシーな匂いを付けるなど、味や匂いにインパクトのある香辛料ではありません。サフランは花のめしべを乾燥させたものなので、味は苦みがあり、匂いは干草に似た香りがすると言われます。しかし料理に強力に印象付けるような味や匂いではありません。
〇サフランの産地
サフランの原産国は地中海沿岸地域で、最初に栽培されたのはイラン、インドだと言われています。またアフガニスタンからトルコ、エジプトに至る南西アジアが原産国であり最初に栽培されたのはギリシャだという説もあります。古代ギリシャではサフランの黄色を珍しいものとして王室だけが使えるロイヤルカラーなどと呼ばれていたという文献も残っています。
サフランは紀元前よりイラン、中国、スペイン、ギリシャなど世界各地で香辛料や染料、香料、薬用として使われていました。現在は日本、イラン、ギリシャ、モロッコ、インド、スペインなど世界の様々な国で栽培されています。中でもイランは世界の最大生産量を占め、その生産量は全生産量の9割以上占めています。イランでは国内で利用するほか、その大半が輸出され、イランは世界最大の生産国であると同様にサフランの最大の輸出国でもあるのです。
〇っサフランの栄養
サフランは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなどです。
〇サフランの効能
サフランには血管を広げたり、血液をサラサラにしたりと、血行を改善するはたらきがあります。また、それにより体内の老廃物や毒素を押し流して排出するというデトックス効果も期待できるでしょう。さらにサフランは、中枢神経を活性化させ、記憶力を増進させる力も秘めているのです。このことから、サフランには以下の効果・効能があると言われています。
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疲労回復効果
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頭痛解消効果
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冷え性解消効果
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生理不順緩和効果
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更年期障害改善効果
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血行改善効果
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心身の不調を改善する効果(うつ緩和)
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動脈硬化改善効果
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高コレストロール抑制効果
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ドロドロ血液をサラサラにする効果