Criteo広告のキャンペーン設定完全ガイド!成果が出る初期構築と運用の全手順を公開
はじめに:Criteo広告は「キャンペーン設計」で成果が9割決まる
Criteo広告はリターゲティングに強く、EC業界では非常に効果的な広告手法として知られています。
しかし、**思ったより成果が出ない…**という声が多いのも事実。
それ、原因の9割は「キャンペーン設定」にあります。
この記事では、Criteo広告をはじめて出稿する方のために、キャンペーン設計の基本から成果を出すための具体的な設定方法まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
Criteo広告の構造:キャンペーン設計の全体像を理解しよう
まずはCriteoの配信構造をシンプルに理解しましょう。
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キャンペーン:配信の大枠(目的や予算を設定)
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広告グループ(オーディエンス):誰に配信するかを決める
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広告(クリエイティブ):表示されるバナーや商品一覧
この3層構造を意識しておくと、全体像が掴みやすくなります。
Step1:キャンペーン作成時にまず決める3つのこと
① 目的の明確化
Criteoでは基本的に「コンバージョン(購入)」が目的になりますが、キャンペーンの種類としては以下の選択肢があります。
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ダイナミックリターゲティング(カート落ち対策)
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類似オーディエンスへのアプローチ(新規顧客獲得)
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ブランディング(認知拡大)
目的に合わせて最適なターゲティング設計が必要です。
② 予算の設定
日予算/月予算を設定します。
月10万円〜からがCriteoの最適化エンジンが効果を発揮しやすい目安。
③ ビディング戦略の選択
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目標ROASに基づく自動入札(推奨)
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固定CPC(手動入札)
初心者は基本的に目標ROASを入力して自動化に任せるのが安全です。
Step2:ターゲティング設定(誰に広告を出すか)
Criteoの真骨頂は「誰に出すか」です。
以下のオーディエンスが用意されています:
● ウェブサイト訪問者(リターゲティング)
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商品ページを見たが購入していない人
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カートに入れたが放置している人
→ 最もCV率が高いセグメントです。まずはここから始めるのがおすすめ。
● 類似オーディエンス(Lookalike)
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購入ユーザーに近い属性の新規ユーザー
→ 中長期で新規顧客を獲得したい時に有効。
● カスタムオーディエンス
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メールアドレスやCRMデータで特定の顧客をターゲティング
→ BtoBや高LTV顧客向けに最適。
セグメントごとにキャンペーンを分けることで、配信効率が劇的に向上します。
Step3:広告クリエイティブの準備
Criteo広告では、商品フィードを使ってダイナミックバナーが自動生成されます。
ただし、ブランドの世界観やキャンペーン訴求を強めたい場合は、静的バナーも併用すると効果的。
商品フィードに必要な項目:
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商品名
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商品画像URL
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商品価格
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商品カテゴリ
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ランディングページURL
ShopifyやEC-CUBEなどを使っている場合、フィード生成アプリで自動化可能です。
Step4:タグの設置
キャンペーンを稼働させるには、サイトに**Criteo OneTag(タグ)**を設置する必要があります。
主に以下のページにタグを入れます:
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全ページ(汎用タグ)
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商品詳細ページ
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カートページ
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購入完了ページ
**タグの正確な設置はCriteoの最適化AIにとって超重要です。**導入支援や代理店の活用も検討しましょう。
Step5:キャンペーン配信&モニタリング
初回キャンペーンは2週間〜1ヶ月を目安にデータを蓄積し、以下をモニタリングします。
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インプレッション数(表示回数)
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クリック数とクリック率(CTR)
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コンバージョン数
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ROAS(広告費に対する売上比率)
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CPA(1件あたりの獲得コスト)
目標ROASに達していなければ、商品フィード・LP・ターゲティングの見直しを行います。
成果を最大化するキャンペーン設計のコツ
● 商材別にキャンペーンを分ける
→ 高単価商品/低単価商品でユーザー行動が異なるため、セグメント分けが有効。
● 購入済ユーザーは除外設定する
→ 広告費の無駄を減らし、CV率も改善。
● 商品フィードの画像・価格・タイトルを最適化
→ CTRが上がり、クリック単価(CPC)も下がる傾向があります。
よくある質問
Q. 初期設定にどれくらい時間がかかる?
→ 商品フィードとタグの準備ができていれば、1日でキャンペーン作成・配信まで可能です。
Q. 複数キャンペーンを同時に配信していい?
→ OKです。目的やターゲットごとに分けて最適化できます。
Q. LPの改善も必要?
→ はい。クリックされてもCVしなければ意味がないため、広告とLPの整合性は非常に重要です。
まとめ:Criteo広告のキャンペーンは「設計力」がカギ!
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キャンペーン設計は「目的」「予算」「入札戦略」を明確に
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最初はリターゲティングから始め、徐々に拡張
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商品フィードとタグの設置が成功の分かれ目
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分析と改善のPDCAができればROASは安定して伸びる
「設定が面倒そう」と思われがちなCriteo広告ですが、設計さえしっかりすればGoogle広告以上の成果も十分に可能です。
まずはリターゲティングキャンペーン1本から、始めてみてはいかがでしょうか?