【2025年対応版】CAMPFIREで海外発送はできるのか?成功するための手続きと注意点を徹底解説
はじめに
「CAMPFIREでクラウドファンディングをしたい。でも、海外の人にも支援してもらえる?海外発送ってできるの?」
実はこの質問、よくあります。
そして結論から言えば──CAMPFIREで海外発送は可能です。
ただし、自力での対応が必須で、ややハードル高めなのも事実。
この記事では、CAMPFIREで海外発送をする際に知っておくべき、
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対応可能なケースと条件
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実際に海外支援を受ける方法
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リターンの設計・送料設定
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トラブル防止策や税関対応
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成功事例と失敗しないコツ
などを初心者にもわかりやすく徹底解説します。
第1章 CAMPFIREで海外発送はできるのか?
結論:CAMPFIREは海外からの支援を受け付けていません。
しかし、リターンの発送先として海外を選ぶことは可能です。
どういうことかというと──
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支援者本人の居住地は日本国内である必要がある
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ただし「配送先住所」として海外住所を指定することは可能
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海外からのアクセス者に向けてページを翻訳したり、独自にPayPalで支援を受けたりする工夫が求められる
つまり、CAMPFIREは“国内向けが基本”だが、工夫次第で海外支援にも対応できるというのが正しい理解です。
第2章 海外発送対応プロジェクトの条件と準備すべきこと
① リターンを「海外発送対応」にしておく
プロジェクト本文またはリターン説明文に、以下のような一文を入れることが必須です。
「This project accepts overseas shipping. Please note that additional shipping fees may apply depending on your country.」
また、以下の点も明記しておくと安心です:
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発送可能な国名
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発送までの目安日数
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追加送料の有無
② 国際配送方法を決める(日本郵便 or 民間業者)
配送方法 | 特徴 |
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EMS(国際スピード郵便) | 速くて安心、トラッキングあり、やや高価 |
国際eパケット | 追跡あり、軽量商品向け、コスパ良し |
SAL便 | 安価だが時間がかかる、追跡なし |
FedEx / DHL | 信頼性◎、法人向け、高額だがスピード重視 |
▶ ポイント:
最も多い選択は「EMS+一部eパケット」。安全・迅速で信頼されやすく、リスクも低めです。
第3章 リターン設計と送料の考え方【海外対応版】
■注意点1:送料込み価格にしない
CAMPFIREでは送料別設計が可能です。国内と海外で送料が大きく異なるため、リターン価格+送料を分けて表示するのが理想です。
例:
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国内配送:リターン5000円+送料700円
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海外配送:リターン5000円+送料2500円
■注意点2:重量・サイズによって大きく変わる
国際送料は「100g違うだけで500円以上変わる」こともザラ。
事前に発送予定物の重量とサイズを測定し、料金表でチェックしておきましょう。
■注意点3:関税・VATは誰が払うかを明記
ヨーロッパ・北米では、受取人に関税・VATが課せられる場合があります。
その際は、以下のように明記しましょう:
「Please note that customs duties and taxes may be charged at the destination. These are the responsibility of the recipient.」
第4章 英語ページの準備と翻訳のコツ
CAMPFIRE自体は日本語ベースですが、プロジェクト本文を2言語併記することは可能です。
■2言語対応の書き方例:
【プロジェクト概要 / Project Overview】
このプロジェクトは日本の伝統工芸を世界に届ける挑戦です。
→ This project aims to bring traditional Japanese craftsmanship to the world.
おすすめの翻訳ツール・サポート:
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DeepL(高精度な自然な翻訳)
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ChatGPTでチェック・書き換え(表現の整えに◎)
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ネイティブチェック依頼(海外友人 or 外注)
第5章 よくあるトラブルとその回避策
■住所不備・不達事故
→ 追跡番号のある配送手段を使う+発送前に住所確認メールを送信
■破損・関税トラブル
→ 緩衝材を丁寧に入れる+発送時に「Gift」申告を避ける(課税対象になることも)
■想定外の送料超過
→ 発送国・地域ごとに料金設定を細かくする or 一律高めに見積もっておく
■言語の壁でのクレーム対応不能
→ FAQを英語で用意+自動返信メールを英語で書いておくと◎
第6章 実際の成功事例【海外発送あり】
●事例1:日本の手作り文具ブランド
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CAMPFIREで英語併記プロジェクトを立ち上げ
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欧米・台湾からの支援が集まり、20%は海外支援者
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国際eパケットで丁寧に発送、トラブルゼロでリピーターも獲得
●事例2:地方発クラフトビールプロジェクト
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クラフトビールは酒税法の関係で海外発送NG
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代わりに「ラベル付きTシャツ」や「オンライン乾杯体験」をリターンに設定
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海外ファンの支援を上手く集めて、海外販路の足掛かりに成功
第7章 海外対応のために事前に準備すべきものリスト
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英語版プロジェクト紹介文
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英語での問い合わせ返信用テンプレ
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国際送料の見積もり一覧表
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発送可能国とリスク評価
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VAT・関税に関する注意書き(ページに明記)
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発送管理スプレッドシート(住所・追跡番号管理用)
まとめ CAMPFIREでも海外発送はできる、でも「戦略」が必要
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CAMPFIREは海外からの支援を直接受けづらいが、「発送先」としては対応可能
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英語併記、送料分離、関税対策など事前の準備がカギ
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EMSやeパケットなど、信頼できる配送手段を選ぶ
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海外発送に対応するだけで、支援者の幅は一気に広がる
おわりに
「海外発送なんて無理」と思っていたあなたへ。
少しの準備と工夫で、日本のプロジェクトが世界へ届く可能性は十分にあります。
CAMPFIREだからこそ伝えられる“日本の物語”を、海を越えて届けてみませんか?