【実話あり】Kickstarter詐欺の手口と見分け方|支援者が泣かないための完全ガイド【2025年版】
「届かない」「連絡がつかない」…それ、詐欺かもしれません。
世界中のクリエイターと支援者をつなぐクラウドファンディングの代表格Kickstarter(キックスターター)。
夢あるプロジェクトが数多く誕生する一方で、実は「詐欺プロジェクト」も後を絶たないのが現実です。
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支援したのに何も届かない
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アップデートが途中で止まる
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説明とまったく違う粗悪品が届く
これらはよくある「Kickstarter詐欺」のパターンです。
この記事では、
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実際にあったKickstarter詐欺の事例
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よくある詐欺の手口
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見抜くためのチェックポイント
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被害に遭ったときの対処法
を、リアルな証言と共に解説します。
結論:Kickstarterに“詐欺プロジェクト”は存在する
Kickstarterは誰でも簡単にプロジェクトを立ち上げることができ、事前審査も比較的緩やかです。
そのため、最初から“商品を届ける気がない”悪質なプロジェクトも紛れ込む余地があるのです。
Kickstarter公式のスタンス
Kickstarterの公式ガイドラインでは、こう明記されています:
「Kickstarterは購入の場ではなく、リスクを伴う“支援”の場です。最終的な責任はプロジェクト実行者にあります。」
つまり、
Kickstarterは詐欺を完全に防ぐことはできず、利用者自身が見極める必要があるというのが前提となります。
実際にあったKickstarter詐欺プロジェクトの実例
● Coolest Cooler(米国)
支援額:13億円以上
内容:ドリンククーラーにBluetoothスピーカーなどを搭載した「史上最高のクーラーボックス」
結果:多くの支援者にリターンが届かず、残りを量販店で販売 → 大炎上
● iBackPack(米国)
支援額:約8,000万円
内容:モバイルバッテリー・GPS・Wi-Fi機能付きのスマートバックパック
結果:資金を私的に流用し、FTC(米連邦取引委員会)が詐欺と認定
● Zano Drone(英国)
支援額:約4億円
内容:手のひらサイズの自撮りドローン
結果:出荷台数わずか → 販売会社が破産し、公式調査レポートが出るほどの社会問題に
詐欺プロジェクトに共通する特徴と手口
詐欺プロジェクトには、いくつかの“あるある”な特徴があります。
1. 実現不可能なスペックをうたう
「世界初の○○」「10倍長持ちするバッテリー」など、技術的に無理な話を“魅力的に”語るのが特徴です。
2. 製造実績や開発チームの素性が不透明
どこで作るのか、誰が開発しているのかが曖昧なプロジェクトには要注意。
3. 動画や写真がCGばかり
プロトタイプや実物映像が一切なく、3DCGや合成映像だけで魅せるプロジェクトは非常に危険です。
4. 質問や批判コメントへの無反応
支援者からの不安なコメントに返答しない、アップデートが止まるなど、誠実さが欠如している。
5. 海外発&発送は「未定」
よくあるのが「配送国:グローバル(詳細未定)」などの記載。日本へ届かない可能性も高いです。
詐欺を見抜く!支援前に確認すべき10のチェックリスト
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プロジェクト動画に“実機”が映っているか?
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実行者の名前や過去の履歴が明確か?
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SNS(X, Instagram等)で情報発信しているか?
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コメント欄に返信しているか?
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スペックや開発スケジュールが詳細に書かれているか?
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リターンの価格が不自然に安すぎないか?
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目標金額が適正か?(高すぎる・低すぎるは要注意)
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画像や文言に違和感はないか?(AI生成や翻訳臭)
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発送予定が異様に短くないか?
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同様の商品がAmazonやAliExpressに存在していないか?
特に10番は見逃しがちですが、**中国製の既製品をリブランディングしてKickstarterに出す“偽プロジェクト”**も多く見られます。
詐欺に遭ってしまったときの対処法
1. Kickstarterの実行者にメッセージを送る
返金交渉やアップデートの確認を行う。英語でOK。
2. コメント欄で他の支援者と情報共有
複数人での行動は説得力が増します。
3. Kickstarterに「Report this project」から報告
プロジェクトページ下部にある通報機能を利用。
4. クレジットカード会社にチャージバック申請
「商品未着」「不正請求」としてカード会社へ異議申し立てが可能です。時間との勝負になります。
5. 消費者庁・国民生活センターに相談(国内支援者向け)
海外発でも、相談に乗ってくれる場合があります。
「詐欺を恐れて支援しない」はもったいない?
Kickstarterには確かにリスクがありますが、その分まだ世にない“面白い未来”に参加できるチャンスでもあります。
以下のような製品もKickstarter発です。
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Oculus Rift(メタバースVRの先駆け)
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Pebble Watch(スマートウォッチの火付け役)
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Exploding Kittens(世界的大ヒットのカードゲーム)
だからこそ、
**「詐欺を避けつつ、信頼できるプロジェクトを応援する」**という賢い支援者になることが重要なのです。
まとめ:Kickstarterの“光と影”を理解して楽しもう
Kickstarterは、希望と詐欺が隣り合わせの場所です。
ただし、正しい知識とチェック力を持てば、詐欺を回避することは十分に可能です。
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詐欺の特徴を見抜く
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実行者の信頼性を調べる
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コメントやSNSでの反応を見る
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支援額は慎重に判断する
未来を応援するワクワク感と、騙されない冷静さ。
そのバランスこそ、Kickstarterを楽しむ最強の武器になります。