【完全ガイド】Kickstarterで海外発送する方法|トラブルなく届けるための送料設定・税関対応・おすすめ配送業者とは?

はじめに|Kickstarterで「世界に届ける」準備はできていますか?

Kickstarterはグローバルなクラウドファンディングプラットフォーム。
せっかくプロジェクトを公開しても、海外発送に対応していなければチャンスを逃してしまう可能性があります。

実際、Kickstarter全体での支援者の約30〜40%はアメリカ・ヨーロッパを中心とした海外ユーザー。
海外対応できるかどうかで、支援額は大きく変わります。

この記事では、Kickstarterで海外発送を成功させるための実務・注意点・おすすめ業者・コスト管理法を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。


なぜ「海外発送対応」は支援獲得のカギになるのか?

  1. Kickstarterの中心は欧米市場
    → 日本人だけをターゲットにしていると、全体の1〜2割程度しかリーチできません。

  2. 海外ユーザーは購入単価が高い傾向にある
    → 限定版やセット商品への支援率が高く、平均単価が上がりやすい。

  3. 競合との差別化に繋がる
    → 日本製の商品・クラフト・ガジェット系は、海外での注目度が高い。

だからこそ、「発送できる」だけでアドバンテージになるのです。


海外発送に対応するために必要なステップ


① 発送可能な国と地域を選ぶ

おすすめは:

  • アメリカ

  • カナダ

  • イギリス

  • ドイツ・フランスなどのEU主要国

  • オーストラリア

対応国は多ければ多いほどいいですが、言語・通関・送料のリスク管理を考えると、上記5〜10カ国から始めるのが現実的です。


② 配送業者を決める(個人でも使いやすい)

以下のいずれかを検討:

  • 日本郵便(EMS・eパケット)
     → 安価で信頼性高め。軽量小物向き。ただし地域によっては遅延も。

  • ヤマト運輸 国際宅急便(UPS経由)
     → スピードと補償のバランスが良い。小型〜中型商品向け。

  • DHL/FedEx
     → 高額商品や企業プロジェクト向け。早い・高い・確実。

  • Ship&Co(EC連携型)
     → Shopifyなどとの連携が便利で、国際配送を自動化したい場合に最適

重さ・サイズ・補償の有無・トラッキングの有無で業者を選びましょう。


③ 送料の計算とKickstarterページへの反映

Kickstarterでは国別に送料を設定できます。

設定例:

  • 日本:無料

  • アメリカ:+2,000円

  • EU:+3,000円

  • その他:+3,500円

赤字を防ぐために以下を加味して価格設定を:

  • 配送費(実費)

  • 梱包資材費用

  • 税関・関税の発生リスク(後述)

  • 配送遅延時の再送コスト


税関・関税・書類対応:失敗しないための基本知識


■税関申告の基礎

  • 商品の内容・価格を正確にインボイス(納品書)に記載

  • 「ギフト(贈り物)」ではなく「商品」「サンプル」など正確な分類にする


■関税トラブルを避けるために

  • EU向けは「IOSS(EU輸入ワンストップ制度)」の検討が必要

  • アメリカは800ドル以下は免税枠があるが、超えると関税対象に

  • 基本的には**「関税は支援者負担」と明記**しておく

記載例(プロジェクトページに記載する注意文):

※海外発送に伴う関税や輸入税は、国によって発生する可能性があります。これらの費用は支援者様のご負担となります。ご了承ください。


Kickstarterでの海外対応リターン設計のコツ


① 海外向けにも魅力が伝わる写真と動画

  • 説明文は英語でも表示(DeepL翻訳→ChatGPTで自然な英語に整える)

  • 海外支援者はビジュアル重視なので、写真・動画が最大の訴求ポイント


② リターン設計時の工夫

  • 「海外向け配送可能プラン」や「送料込みプラン」を用意する

  • 軽くて壊れにくい商品を優先的にリターンに組み込む

  • 海外からの注文は“まとめ買いセット”にすると手間が減る


実際のKickstarter海外対応事例(成功例)


● 事例1:日本発・手作り万年筆プロジェクト(支援者の40%が海外)

  • 写真に英語キャプション

  • ページ下部に「For International Backers」コーナーを設置

  • 英語で「使い方動画」+「クラフトストーリー動画」を掲載

→ アメリカ・フランス・シンガポールなどから支援が集まり、日本国内の2倍以上の支援単価を記録。


● 事例2:木製時計のプロジェクト(重量品)

  • ヤマト国際宅急便を利用し、エリア別送料を徹底表示

  • 梱包の様子を動画化し、「安心して届く」ことを訴求

  • 高単価商品のため、DHLもオプションに

→ 海外からの支援が全体の65%。「日本からの手作り」という付加価値が評価された。


よくある質問(FAQ)


Q. 英語対応が不安ですが大丈夫ですか?

→ 自動翻訳+ChatGPTなどでかなり自然な英語ページが作れます。
支援者とのやりとりはテンプレ化しておけば対応可能です。


Q. 発送中に商品が破損したらどうする?

→ 補償付きの配送プランを選ぶ(EMS/DHL/UPS推奨)。
また、「壊れにくい梱包の工夫」もプロジェクトページに記載しましょう。


Q. 海外発送だけ別の業者に委託できますか?

→ 可能です。Ship&Co/Fulfillment by Amazon(FBA)/配送代行業者などを活用すれば自動化も可能です。


まとめ|海外発送対応でKickstarterは“世界プロジェクト”になる

Kickstarterで本気で支援を集めたいなら:

✅ 最初から海外発送を視野に入れる
✅ 安心・確実な配送設計とコスト管理を行う
✅ 支援者にとって「分かりやすく・誠実な対応」を心がける

これだけで、日本だけでなく世界中から“応援される”プロジェクトに育てることができます。

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