【保存版】民泊×インフルエンサー起用マニュアル｜“たった1投稿”で予約が満室になるSNS戦略とは？

はじめに｜「ただ泊めるだけ」では誰にも届かない時代へ

どんなに美しい内装にしても、
どれだけ立地がよくても、
誰にも見られなければ予約は入りません。

今、民泊の集客において最も効果的なのが──インフルエンサーの起用です。

ただし、「有名人に泊まってもらえばOK」ではない。
本当に予約につながるのは、戦略的に選び、戦略的に投稿してもらうこと。

この記事では、民泊事業者向けに
インフルエンサー起用の完全ノウハウと成功事例をまとめました。

第1章｜なぜ民泊にインフルエンサーが効くのか？

民泊は、“体験”そのものが商品。
つまり、宿そのものが「コンテンツ化」できるビジネスです。

インフルエンサーの「泊まってみた」投稿が→口コミ代わりに
写真や動画が→ブランディング素材として二次利用可能に
フォロワーに→信頼されている“推薦”として届く

中でもInstagram・TikTok・YouTubeの影響力は絶大。
SNSでの話題化が、「Googleでの検索数」→「予約数」へと連動します。

第2章｜民泊でインフルエンサーを起用する5ステップ

ステップ1｜「誰に泊まってほしいか」を明確にする

まずは「自分の民泊に来てほしいターゲット」を定義します。

Z世代？（→TikTokインフルエンサー）
家族連れ？（→YouTube系ファミリーチャンネル）
女性旅？（→Instagramで映える写真を撮る人）
ペット連れ？（→愛犬家インスタグラマー）

ターゲットが決まれば、「その層に影響力がある人＝最適なインフルエンサー」が見えてきます。

ステップ2｜“世界観が合う”インフルエンサーを探す

フォロワー数だけで選ぶのは危険。
重要なのは「世界観が自分の宿と合っているか」。

北欧系の内装なら、ミニマリストの投稿者
和風町家なら、和文化を発信している人
アート民泊なら、クリエイター系インフルエンサー

Instagramの「場所検索」や「#民泊」「#泊まれる◯◯」などで探しましょう。

ステップ3｜DMまたはPRマッチングサイトでオファー

見つけたインフルエンサーには、以下のようなDMを送りましょう：

【PRご相談のお願い】
こんにちは。◯◯で民泊を運営している◯◯です。
〇〇様の投稿スタイルと私たちの宿の雰囲気が非常に合うと感じ、ご連絡いたしました。
よろしければ、宿泊＋SNSでのPR投稿をご相談できれば嬉しいです。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

もしくは以下のようなマッチングサービスも活用可能です：

トリップインフルエンサーズ（TripInfluencers）
SPIRIT（スピリット）
キャストミー（Cast Me）
Woomy（ウーミー）

ステップ4｜「投稿の方向性」を丁寧に伝える

「ただ投稿してくれればいい」というスタンスでは失敗します。
伝えるべき要素は以下の通り：

撮ってほしい写真・動画の方向性（例：露天風呂・夜景・料理など）
必須ハッシュタグ（#宿名 #地域名など）
撮影してほしいタイミング（夕方のゴールデンアワー、朝食など）
予約導線（リットリンクやURLリンク）

ポイントは「指示しすぎず、目的だけ共有する」こと。
あとはインフルエンサーの感性に任せる方が良いです。

ステップ5｜コンテンツを二次利用してブランディングに活用

インフルエンサーの投稿は、1回で終わらせない。

公式InstagramやHPに再掲載（許可を得る）
予約サイトやパンフレットへの転載
「お客様の声」としてUGC活用

うまく活用することで、たった1人の投稿が**“長期の広告資産”**になります。

第3章｜民泊×インフルエンサーの成功事例5選

事例1｜古民家一棟貸し（岐阜）×Instagramフォトグラファー

・起用：地方の風景写真家（フォロワー2万人）
・投稿：紅葉と古民家の夜景を絡めた幻想的な写真
・効果：1投稿で300保存、2週間で満室
・その後：宿のHPアクセスが5倍に増加

事例2｜沖縄ヴィラ（恩納村）×TikTok旅行カップル

・起用：カップル旅行系TikToker（フォロワー5万人）
・投稿：プール付きヴィラでの1泊2日Vlog
・効果：投稿から3日で15件の予約。海外客も増加
・その後：TikTok広告素材としても活用

事例3｜温泉宿付き民泊（山梨）×YouTube旅行系チャンネル

・起用：温泉レビュー系YouTuber（登録者7万人）
・動画：実際に宿泊しながらのルームツアー
・効果：動画公開後に月の予約が前年比230%
・その後：動画コメント欄に「この宿泊まったよ」が続出

事例4｜デザイナーズ民泊（東京）×ミニマリスト系インスタグラマー

・起用：シンプルライフ系投稿者（フォロワー1.5万人）
・投稿：宿の洗練された内装と朝食を中心に紹介
・効果：女性ユーザーの予約率が2倍
・その後：インスタのプロフィールリンクからの流入が激増

事例5｜ペット可民泊（那須）×犬系インフルエンサー

・起用：愛犬旅アカウント（犬が主役のインスタ）
・投稿：ドッグラン付き宿で走り回る愛犬動画
・効果：「ペット可でこんなに良い宿があったなんて」と話題に
・その後：犬連れ専用プランの開発に発展

第4章｜インフルエンサー起用の注意点と落とし穴

数字だけ見て失敗するパターン
　→ フォロワー10万人でも「フォロワーが買わない層」なら意味がない
無償提供でトラブルになるパターン
　→ 宿泊＋交通費＋報酬、どこまで提供するかを最初に明確に
世界観が合わないパターン
　→ 選ぶ基準は「フォロワーの質」と「宿との親和性」
一回投稿で終わらせるパターン
　→ UGCとしての二次活用、再コラボの設計が重要

まとめ｜「泊めて、撮らせて、広めてもらう」それが民泊のSNS最前線

インフルエンサー起用は、単なるプロモーションではありません。
空間をメディア化する戦略です。

たった1人のインフルエンサーが、
100人分の広告効果を生み、
数ヶ月分の予約を一気に埋めてしまうことも。

価格競争に巻き込まれる前に、
“魅力が伝わる人”に、“伝えてもらう”。
それが、現代の民泊戦略です。