民泊運営って結局いくらかかる?初期費用・維持費の相場とコスト戦略を徹底解説【2025年版】
「民泊って儲かるって聞いたけど、実際にどれくらい費用がかかるの?」
「初期費用や毎月の維持費、税金などをきちんと把握したい…」
そんなあなたへ。この記事では、民泊を始める前に知っておくべき**“費用の相場”と、経営を黒字に保つためのコスト戦略**を、2025年の最新事情をもとに徹底解説します。
■ そもそも「民泊にかかる費用」って何があるの?
民泊運営に必要な費用は、大きく以下の2種類に分けられます。
◎ 1. 初期費用(開業前にかかるお金)
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物件取得費用(賃貸・購入)
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内装・家具家電・設備投資
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届出・行政手続き費用
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民泊サイト登録や撮影費
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スマートロックやWi-Fi設置費用
◎ 2. ランニングコスト(月々かかる運営費)
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家賃・ローン返済
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光熱費・通信費
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清掃代・リネン費用
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OTA(予約サイト)手数料
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広告費・人件費・サポート費
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保険・税金
これらの費用が、収益を大きく左右する要素になります。
■ 民泊初期費用の相場|1施設スタートでいくらかかる?
▶ 賃貸型(1R〜1LDKの場合)
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敷金礼金・保証金など:20〜30万円
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家具・家電・寝具一式:20〜40万円
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インテリア・装飾:5〜10万円
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スマートロック・Wi-Fi設置:5万円前後
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民泊許可申請(簡易宿所 or 届出):5〜15万円
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写真撮影・OTA登録代行:2〜5万円
合計目安:60万円〜100万円程度
▶ 持ち家・空き家活用型(戸建て)
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改装・リフォーム費用:50〜200万円(状態による)
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備品・寝具などの買い替え:10〜30万円
合計目安:100万円〜250万円程度
■ 月々のランニングコスト相場|収益を圧迫しないために知っておくべき数字
1施設あたりの月間コストの平均は以下の通りです。
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家賃またはローン:5〜12万円
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清掃代行費:1回5,000円 × 稼働数(10回=5万円)
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光熱費・ネット:15,000〜20,000円
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OTA手数料:10〜15%(売上連動)
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消耗品費(シャンプー・タオルなど):月5,000円〜1万円
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広告費:0〜3万円(SNSやGoogle広告など)
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保険・自治体関係の費用:年間数万円を月割りで計上
合計:月10〜20万円前後が平均的なランニングコスト
※繁忙期は清掃や光熱費が増加、閑散期は広告費を上げて稼働率確保が必要。
■ 民泊の収支モデルケース|費用と利益のバランスを見極める
▶ 例:東京都内 1LDK 賃貸民泊の場合
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月商(平均宿泊単価12,000円 × 稼働率75% × 20泊)=24万円
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費用(家賃8万、清掃5万、光熱費2万、手数料3万、他2万)=約20万円
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利益:約4万円(利益率16%)
→ 単価や稼働率を改善しないと“思ったより儲からない”現実に直面しやすい。
■ コストを抑えるための戦略5選
戦略①:家具・家電は“型落ち×中古”を上手に活用
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業務用リユースサイトやジモティー、リサイクルショップを活用
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IKEA、ニトリなどコスパの良いシリーズで統一感を出す
戦略②:清掃は“自動化+地元パートナー”でコストダウン
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自分でやるのが難しいなら「地元清掃業者と個別契約」で中間マージンをカット
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清掃チェックリストと写真送付ルールで品質維持
戦略③:Wi-Fi・光熱費は法人プランで交渉
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ソフトバンク・ドコモ・楽天など、宿泊業向けの特別プランがある場合も
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年間契約で割引されるケースあり
戦略④:OTA手数料を減らす“直接予約”チャネル構築
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公式LINEやInstagram経由のリピーター予約で、手数料ゼロの予約導線を増やす
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GoogleマップのMEO対策も効果的
戦略⑤:民泊保険・火災保険を“業態特化型”で比較
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民泊NGの一般火災保険を選ぶとトラブルに
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民泊OKの保険会社(SBI、楽天損保など)で比較検討
■ 収支改善の鍵は“費用の固定化”と“稼働率の底上げ”
民泊経営は、売上に波があっても費用は基本固定です。
だからこそ、
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固定費をどれだけ抑えられるか?
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閑散期でも稼働を維持できるか?
が、黒字運営の分かれ道。
価格戦略・プラン設計・SNS運用を通じて、閑散期でもコンスタントに稼働できる設計が必要です。
■ 補助金・助成金も活用しよう(2025年対応)
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空き家再生補助金(国交省)
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地域観光事業支援(自治体)
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中小企業向けIT導入補助金(自動チェックイン機器など)
→ 最大50〜300万円までカバーできる制度もあるので、初期費用圧縮に活用必須。
まとめ|“見えないコスト”を制す者が民泊を制す
民泊は、売上があっても「見えない固定費」が多いビジネス。
だからこそ、始める前にきちんとコストの相場と戦略的な費用設計を理解しておくことで、失敗を防げます。
無理なく、無駄なく、稼げる民泊を目指して。