黒ニンニクと白ニンニクとの違い

■黒ニンニクの発祥
黒ニンニクは三重県尾鷲が発祥地で、ニンニクを美味しく食べられるよう試行錯誤して開発したのが発祥となります。
■黒ニンニクとは
黒ニンニクとは、ニンニクを一定の温度で1か月ほど熟成させたものです。
なぜ黒くなるのか
タマネギを炒めると色が変わりますよね?その原因はメイラード反応です。「メイラード反応」とは糖に含まれる「カルボニル基」とアミノ酸の「アミノ基」が反応してできた「アマドリ化合物」が、「aジカルボニル化合物」を生成し、最終的にAGEs(Advanced Glycation Endproducts)を生成することです。「糖化」とも呼ばれ、メイラードさんが発見したことからメイラード反応と呼ばれているようです。白ニンニクが徐々に黒くなるのは、このメイラード反応が起こっているからです。
■黒ニンニクと白ニンニクの違い
〇臭い・味が食べやすいものに変わる
ニンニクは、熟成させることで特有の臭いがほとんどしなくなります。熟成黒ニンニクは、ドライフルーツのようにしっとりとした甘い味を持っています。
〇栄養成分が増加する
熟成黒ニンニクは、普通の白ニンニクと比べて以下の成分が増加します。
ピログルタミン酸
プロリン
アルギニン
シクロアリイン
S-アリルシステイン
総ポリフェノール
熟成黒ニンニクを販売しているメーカーは複数ありますが、熟成の仕方によって上記の栄養成分量が大きく変化します。より栄養価の高い熟成黒ニンニクを選ぶようにしましょう。
〇アリシンの量が大きく減る
通常、ニンニクを生で食べるとお腹の調子が崩れてしまったり、下痢を起こしたりします。これは、ニンニクに含まれている成分アリシンが原因です。このアリシンはニンニクが熟成する過程で量が大きく減っていきます。
〇アミノ酸とポリフェノールの量が大きく増える
アミノ酸とポリフェノールの含有量が数倍以上増えます。そのため、疲労回復、風邪予防、精力アップ、生活習慣病予防、アレルギー改善、高血圧・動脈硬化の改善などに適した食べ物といわれています。
〇見た目の変化だけではなく、抗酸化作用のある「ポリフェノール」「S-アリルシステイン」や健康維持に欠かせない「アミノ酸」などの有効成分が 生ニンニクより飛躍的にアップし、滋養強壮や疲労回復に効果的なにんにくの代表的な栄養成分「アリシン」「スコルジニン」を黒ニンニクが補ってくれます。
黒ニンニクよる効果の検証も進んでおり、老化防止やガン予防に効果があるという研究結果がでているため、薬のように 毎日継続的に食べている方も多くなっております。薬と聞いて良いイメージを持たれる方は少ないですが、それではなぜ皆さんは黒ニンニクを継続的に続けることができるのでしょうか。
ニンニクといえばやはり気にされることが多いのはその独特なニオイにあります。しかしながら黒にんにくは発酵により強いニオイは抑えられマイルドになり、 後味もさっぱりしていて食後の口臭も気になりません。
味は干し柿や干しぶどうのような甘酸っぱい味なので、おやつ感覚で子供から大人までおいしくいただくことができます。