【初心者から中級者へ】WordPressテーマを自作できるようになる学習法|5つのステップでマスターする実践ロードマップ
「WordPressのテーマってどうやって自作するの?」
「HTMLとCSSは分かるけど、PHPとか関数とか意味不明…」
「実務でも使えるようなレベルにステップアップしたい!」
そんなあなたへ向けて、この記事ではWordPressテーマを自作できるようになるための学習方法・ステップ・教材・実践のコツを完全ガイドします。
今や、Web制作において**WordPressのテーマ自作スキルは“武器”**になります。
学んで損はありません。そして意外にも、正しい順番とツールさえ使えば、想像以上に早く身に付きます。
✅ WordPressテーマ自作に必要なスキルセットとは?
まず、自作テーマに必要な技術要素を整理しておきましょう。
必須スキル:
-
HTML / CSS(レイアウト・スタイル)
-
PHPの基礎(テンプレート構造と関数の理解)
-
WordPressのテンプレート階層ルール
-
WordPress関数(テンプレートタグ)
-
ローカル環境構築(XAMPP / MAMP / Local)
できれば知っておきたい:
-
JavaScript / jQuery(動きのある演出)
-
Git(バージョン管理)
-
Figma(デザイン→コーディングの連携)
-
SCSS(CSS管理の効率化)
✅ ステップ1:HTMLとCSSで静的なページを組めるようにする
WordPressは「動的サイト」ですが、土台はHTML+CSSで構成された静的なページです。
-
ヘッダー、フッター、メインコンテンツの分離
-
レスポンシブデザインの理解
-
BootstrapやFlexboxの使い方
この段階で、“静的コーディングでLPや企業サイトが組める”レベルになっていると、テーマ化がスムーズになります。
✅ ステップ2:WordPressのテーマ構造を理解する
WordPressテーマには、決まったファイル構成があります。これを覚えることが「最初の壁」です。
主要ファイル一覧:
-
index.php
(基本となる表示) -
style.css
(テーマ情報とスタイル) -
header.php
/footer.php
(共通パーツ) -
functions.php
(テーマの設定) -
single.php
(投稿ページ) -
page.php
(固定ページ) -
archive.php
/category.php
(記事一覧系) -
404.php
(エラーページ)
これらを組み合わせて、静的HTMLを「動的に表示できる形」に分割していくのがカスタムテーマの基本です。
✅ ステップ3:WordPress関数とテンプレートタグを覚える
WordPressでは、PHPで組まれた「テンプレートタグ」を使って動的に情報を呼び出します。
よく使うテンプレートタグ:
-
get_header()
/get_footer()
:共通ファイルの読み込み -
the_title()
:投稿タイトル表示 -
the_content()
:本文表示 -
the_permalink()
:リンク取得 -
wp_nav_menu()
:ナビゲーションメニュー -
dynamic_sidebar()
:ウィジェットエリア呼び出し
これらを使いこなすことで、「投稿の中身が動的に出る」仕組みが作れます。
✅ ステップ4:実際にテーマを自作してローカルで確認する
次にやるべきは、実際にテーマを一つ作ってみることです。最初は、機能を最小限にしてOK。
手順:
-
wp-content/themes
に新しいフォルダを作成(例:mytheme
) -
style.css
にテーマ情報を書く(テーマ名・作成者など) -
index.php
にHTMLベースのテンプレートを記述 -
header.php
/footer.php
を作成し、get_header()
で読み込む -
ローカル環境で表示してみる(Local WPなどがおすすめ)
この繰り返しが、“自分の手で作れる感覚”を体得する近道です。
✅ ステップ5:カスタム投稿タイプやカスタムフィールドで拡張する
慣れてきたら、次はより自由度の高い構築へステップアップしましょう。
-
Custom Post Type(CPT):お知らせ/商品/実績など投稿種類を増やせる
-
Advanced Custom Fields(ACF):入力項目を自由に設計できる
-
カスタムタクソノミー:タグやカテゴリー以外の分類を追加可能
実案件ではこれらを使いこなせると、「ブログだけでないWordPressサイト」を自在に作れるようになります。
📚 学習におすすめの教材・サイト・ツール
✅ 無料で学べる:
-
YouTube「Shifter」「CodeUps」などのWordPressチュートリアル
-
QiitaやZennのWordPress自作記事まとめ
✅ 有料でしっかり学びたい場合:
-
Udemy:
-
「WordPressテーマ開発講座」などが高評価
-
セール時は2,000円前後で購入可能
-
-
SchooやTechAcademy:
-
カリキュラム型で実務向けに学びたい人向け
-
-
書籍:
-
『1冊ですべて身につくWordPressの教科書』シリーズ
-
『WordPressプロフェッショナル養成読本』
-
🧠 よくある疑問と対策
Q. JavaScriptやjQueryはどこまで必要?
→ 基本的な動き(アコーディオン、モーダルなど)が組める程度でOK。高度なUIは後回しで問題ありません。
Q. テーマを作ったら販売できる?
→ できます。販売には以下の選択肢があります:
-
自社サービスでの配布・販売
-
STORES / BOOTH / BASEなどで販売
-
有名マーケット(ThemeForest)へ出品
※GPLライセンスに準拠する必要があります。
Q. ブロックテーマ(Full Site Editing)って何?
→ WordPress 5.9以降、テーマの構造が「ブロックベース」に移行し始めています。
ただし従来型テーマの知識は今後も必要です。
ブロックテーマは別記事で解説予定です!
✅ まとめ|WordPressテーマ自作は「一度通れば一生使える技術」
-
✅ HTML/CSS+PHPの基礎があれば、テーマ自作は十分可能
-
✅ 構造を理解して、テンプレートを組み立てる感覚を掴む
-
✅ 最初は真似る→分ける→動かすの3ステップで
-
✅ 学習教材や実践を通じて“手を動かす”のが一番の近道
-
✅ 案件受注・副業・自社開発にもつながる、非常に価値あるスキル
WordPressテーマの自作は、コーディングから実務へ橋をかける技術です。
あなたのサイトに“完全オリジナルの設計思想”を吹き込めるように、少しずつ学んでいきましょう。