【失敗しない】民泊収益物件の探し方|利回りと立地で差がつく“勝ち物件”の選び方とは?
■ はじめに|「民泊=儲かる」は本当か?
「副業で民泊を始めたい」
「本業にするために不動産投資で民泊を選びたい」
近年、こうしたニーズが増加していますが、物件選びを間違えると一瞬で赤字に転落するのが民泊の世界。
なぜなら、民泊はホテル業でもあり、かつ不動産業でもあるからです。
つまり、「立地」「物件構造」「周辺需要」「価格」など、あらゆる要素を総合的に判断しないと、“稼げる収益物件”にはならないのです。
この記事では、民泊用収益物件の正しい探し方と見極めポイントを、実例を交えて完全解説します。
■ 民泊収益物件の探し方|“やってはいけない”3つのNGからスタート
NG①:なんとなく観光地だから買う
→ 観光地=競合多数+稼働率が安定しない場合も
NG②:価格が安いから決める
→ 地元民しか来ない地域では民泊需要がゼロ
NG③:「旅館業OKです」と言われて安心
→ 法令がOKでも、近隣住民トラブルで営業できなくなるケース多数
■ ステップ1|まずは「民泊可能エリア」を理解する
民泊はエリアによって規制が異なります。
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住宅宿泊事業法(民泊新法):全国で届出可能だが、年間180日制限あり
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旅館業法(簡易宿所):365日営業可能だが、保健所の許可+建物要件あり
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特区民泊(大阪市など):自治体によっては独自の緩和ルールあり
POINT:あなたの運営スタイルに合った法律区分を先に決めること!
■ ステップ2|“収益が出やすい立地”を知る
以下の3タイプのエリアは、民泊投資初心者にも向いています。
① 空港 or 新幹線駅近く
→ 外国人観光客の需要が安定しており、365日稼働が見込める
② 大都市の“観光下町”
→ 例:東京の谷根千、大阪の中崎町、京都の西陣など
→ 外国人が「住むように泊まる」ニーズに合う
③ 温泉地やリゾート地の周辺
→ 温泉付きや古民家再生タイプは高単価も狙える
■ ステップ3|“勝ち物件”の具体的な見極めポイント
チェック①:物件価格と想定利回り
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目標:表面利回り10%以上
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例)物件価格1000万円、年間売上150万円 → 表面利回り15%
→ 地域相場の民泊単価と稼働率をAirDNAやAirbticsなどの民泊分析ツールで調査
チェック②:建物構造と管理コスト
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木造はコストが低いが防音性が低く、トラブルリスクあり
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RC造は価格が高いが安定運営向き
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管理費(清掃、リネン、設備メンテ)を月額予測しておくこと
チェック③:周辺施設の魅力と競合状況
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観光スポット、飲食店、コンビニなど徒歩圏か
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Airbnb等で「同じ立地・価格帯」の競合の数をチェック
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Googleレビューが高い施設が周辺にあると◎
■ ステップ4|物件探しのおすすめルートと活用ツール
① 専門不動産ポータルで探す
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民泊物件.com
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Rakumachi(楽待)
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健美家
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不動産ジャパン(全国対応)
POINT:絞り込み条件に「民泊可」「旅館業許可物件」があるサイトを使う
② 地元の不動産会社に相談
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「旅館業対応可能物件に詳しい業者」を見つけておく
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実はネットに出ていない掘り出し物件が存在する
③ 民泊投資家の交流会やセミナー参加
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「すでに物件を所有している人」から購入できるケースもあり
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X(旧Twitter)やnoteで民泊投資家をフォローしておくと情報が早い
■ ステップ5|購入後の法的確認と手続きは必須
購入前に、以下を専門家にチェックしてもらいましょう:
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建物用途変更が必要か
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消防法の対応ができるか(簡易宿所は必須)
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近隣住民の同意は必要か
→ 行政書士 or 民泊専門の不動産コンサルタントに初回だけでも相談推奨
■ 民泊収益物件の「落とし穴」とその回避法
罠①:利回りが良く見えるが、実際は稼働しない
→ 年間稼働率を60%以下に見積もって計算すべし
罠②:管理業者がいない地方で自己運営が地獄化
→ 管理委託先は物件探しと並行して探すのが正解
罠③:運営開始後にクレーム・苦情で営業停止
→ 防音・防犯・案内表示など、“住民目線”での事前設計が重要
■ 実例紹介|成功している民泊収益物件
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奈良市内の古民家(宿泊単価1.5万円/泊)
→ 改装費800万円/初期費用回収まで1年 -
大阪・大正区の空き家(2階建て1棟貸し)
→ 利回り18%、外国人中心に高稼働、旅館業取得済み
■ まとめ|「買う前」に稼げるかが9割決まる
民泊物件は、「買ったら稼げる」のではなく、“買う時点で稼げるかを見抜く”ことがすべてです。
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法規制の理解
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立地選定
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競合分析
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管理体制の設計
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数字に基づく利回り計算
この5つを丁寧にクリアできれば、不労所得に近い“資産型ビジネス”として機能する可能性が一気に高まります。
まずは、自分のライフスタイルと資金状況に合った物件の条件を、紙に書き出すことから始めてください。
そして、実際に「民泊可能エリア」の現地調査をすることで、
**“数字ではわからない空気感”**が掴めるようになります。