【トマトの栄養素】色が赤いのはリコピンのおかげ
■トマトの栄養素
真っ赤なトマトには栄養がいっぱい。
その中でも今とくに注目されているのがリコピンと呼ばれるかカロテノイドの一種。トマトの赤い色はこのリコピンの赤なんです。このリコピンですが、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があるとか。もっともその研究は比較的最近はじめられたものでその未知のパワーの全容はすべて解明されているわけではありません。しかし、今までの研究からさまざまなリコピンのパワーが解明されています。
■老化やがんを予防する抗酸化物質が含まれている
トマトは低カロリーでさまざまな栄養成分が豊富な健康野菜。美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンE、塩分の排出を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをバランス良く含んでいます。
更に注目されているのが、カロテノイドの仲間であるリコピンやβ-カロテン。私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には細胞を酸化させ、老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を引き起こす作用があることがわかってきたので、抗酸化作用を持つリコピンやβ-カロテンに期待が集まっているのです。中でもリコピンの抗酸化作用は強力で、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。
■リコピンを効率よく摂取するには
リコピンをはじめとするカロテノイドの吸収性ですが、生野菜からは非常に低く、同じ量を摂取したとしても、生のトマトより加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収しやすいことが明らかにされています。また、油を使った料理でも比較的熱に強い性質を持っているリコピンの吸収性は高まるのです。リコピンを効率的かつ十分にとるには生のトマトだけに頼らず、トマト加工品を利用するのが賢い方法と言えそうです。
トマトが苦手な人が一定数いますが、トマトに含まれているリコピンを含めて栄養素が優秀です。トマトが苦手な人も毛嫌いせずに接種すると健康によさそうです。
また、炒めたり煮込んだりするとリコピンの吸収効率はあがることが判明しました。トマトは色々な料理に活用できます。トマトが苦手な人でも好みの料理や味に変えてトマトを食すことができそうです。ぜひ、トマトをたべて健康的な生活を過ごしましょう。