のどぐろが美味しい都道府県がここ!!

 のどぐろというお魚をご存知でしょうか?
時折テレビなどで特集が組まれ、脂のり抜群で絶品の味わいの高級魚として知られています。大きいものであればあるほど高値がつき、一尾で1万円以上することも。
高級魚だからこそ、せっかくなら美味しくいただきたいものです。今回はノドグロの人気の理由や、産地を紹介していきます。
■のどぐろとは
 のどぐろは正式名称『アカムツ』。赤むつの名の通りの赤いルビーのような色合いと、大きな目玉が特徴的なお魚です。通称として呼ばれている『のどぐろ』の由来は、口を開けると喉が黒く見えることからです。焼くとじゅわりと滴るほど旨味たっぷりの脂があふれだし、『白身のトロ』とも言われています。
■のどぐろの値段が高い理由
 しかし昔からそんなお魚あった? そんな風に感じられている方も少なくないはず。
のどぐろ自体は昔から水揚げされていましたが、もともと数は多くなく地元でひっそりと消費されていました。しかし、それが15年ほど前に某人気料理番組で取り上げられ、幅広い地域・世代にまで一気に認知されるようになりました。さらにテニスプレーヤーの錦織圭選手が「日本に帰ったら食べたい」と発言したことで再び注目が集まります。
そもそもの水揚げ量が少ないうえに、人気が高まったため、需要に対して供給が追い付かず価格が高騰したのです。しかも、数々のお魚をよく知っている漁師たちをして「日本海で一番うまい魚」と言わしめる力強い旨さ。その人気はとどまることを知らず、価格は年々上昇傾向にあります。
■のどぐろの人気の産地
 のどぐろの産地、と聞いて思い浮かぶ場所は、人それぞれ違うはず。それもそのはずで、実はのどぐろは全国各地で水揚げされているお魚です。最近ではブランド化に力を入れている産地もありますので、その中でも特に有名な産地をご紹介いたします。
〇島根県
 島根県は「どんちっちのどぐろ」というブランド化を図っている、ノドグロの産地です。特に浜田市が有名で、市の魚にノドグロを指定しているくらい力を入れています。
のどぐろ人気の立役者である錦織圭選手が島根県出身であることもあり、「のどぐろといえば島根」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
〇長崎県
 長崎県も島根県同様、ノドグロのブランド化に力を入れています。目が赤いことから「紅瞳(べにひとみ)」と名付けられています。
底引き網で獲ることも多いのどぐろですが、こののどぐろは地獄縄と呼ばれる縄漁法で1尾1尾を丁寧に獲ることで、傷が少なく鮮度も良い状態で捕獲します。2005年にブランド化を行ってから、2017年時点で約60%単価を上げることに成功しています。
〇石川県
 ノドグロといったら石川県の金沢といっても良いほど有名です。北陸新幹線開通により、おいしい北陸のお魚としてテレビなどで特集されることもあったので、特にご存知の方も多いでしょう。
石川県には69個の漁港があり、うち2つは全国で利用されている漁港。石川県内では、ノドグロを主体にした飲食店も多く、美味しいノドグロを求めて多くのお客様がやってきます。
〇福井県
 新潟県以南の日本海側で水揚げされることが多いのどぐろ。もちろん福井でも漁獲されています。
入荷さえあれば回転寿司店や福井駅内のお土産屋さんでものどぐろを取り扱っています。普段はなかなか食べることが出来ない高級魚も、地元であるからこそ気軽にお手に取っていただくことができます。