すり鉢とすりこぎって何に使うの?

すり鉢とすりこぎの基本情報

すり鉢とすりこ
その名の通り、食材をすり潰す際に使用する「すり鉢」と「すりこぎ」。決して珍しい調理器具ではないですが、「持っているけどあまり使えていない…」という方も少なくないのではないでしょうか。まず大切なのは、すり鉢とすりこぎがどんな調理器具なのかを紹介していきます。

■すり鉢・すりこぎの特徴と用途

〇すり鉢
「すり鉢」とは、食材を細かくすり潰すための鉢のこと。内側に「櫛目(くしめ)」という、細かな溝がついているのが特徴です。多くは陶器ですが、最近ではプラスチック製のものなどもあります。
〇すりこぎ
「すりこぎ」とは、すり鉢に入れた食材をすり潰すための棒のこと。先は丸く、上にいくほど細くなっているのが特徴です。素材には山椒の木のほか、ほおのき、ひのき、陶器などが用いられます。中でも山椒の木は、古くから使用されており、強くて折れにくい素材です。

■すり鉢とすりこぎの選び方

上手にするには、用途に合った大きさのすり鉢とすりこぎを選ぶことが大切。すり鉢とすりこぎの選び方をご紹介します。
〇すり鉢
すり鉢は、用途によってサイズにいくつか種類があります。
  • 4~5号(直径12~15㎝)…ごまやスパイスなどの粒状の食材や、1~2人用のドレッシング、離乳食向きの小さなサイズ
  • 6号(直径18㎝)…基本のサイズ。ほうれん草のごま和えなど、和え物を作るのにちょうどよい
  • 8号(直径24㎝)以上…4人以上のご家庭向けの大きなサイズ。だし汁を加えるとろろなどにもおすすめ
ちなみに、内側の溝が細かいものは、小さな食材や、なめらかに仕上げたい食材に適しています。溝が粗いものは、大きな食材を手早くすり潰すことができますよ。いずれも、底が広くどっしりしていて、動きにくいものがよいでしょう。
〇すりこぎ
いろいろな長さのすりこぎがありますが、目安はすり鉢の深さの2倍くらいとされています。適度に重さがあって、握りやすいものを選びましょう。