邑智郡



邑智郡(おおちぐん)、多くの人が読めないし、イメージが沸きにくいと思います。
島根県の中でも山間部に位置し、自然が豊かな場所です。
実は、和牛やフルーツ、酪農など多彩なジャンルの農産物が手に入ります。
そんな邑智郡の魅力を紹介します。

【邑智郡とは】

島根県の中央部に位置し、川本町、美郷町、邑南町(おおなんちょう)の3町から構成されています。
中国山地を抱え、農業を中心に発展しているエリアです。
各地域の魅力をお伝えします。

【川本町】
人口は約3千人、町の中心を中国地方一の大河「江の川」が流れており、釣りやカヌーを楽しむことができます。
●えごまの町
飛騨高山から持ち帰り栽培をはじめたことがきっかけで、現在では町を代表する作物になっています。
エゴマの実を搾ってつくるエゴマ油は、普段使いやお土産、贈答品として非常に人気が高い商品です。
全国メディアに度々取り上げられるなど、希少価値の高い川本町の特産品です。

●伝統の江川太鼓
昭和47年の豪雨で大きな被害を受けた際に、
太鼓の勇壮な響きに川本町の復興を託し作られたのが「江川太鼓」です。
現在は川本町を代表する芸能団体として活動しています。

●雲海スポット
石見銀山の支配に関わったとされる小笠原氏が築いた城跡があり、
現在は、石垣の跡などを残すのみですが、雲海を望む絶景スポットとして知られています。
日の出とともに朝陽が差し込み、眼下に広がる雲海を照らす景色は、息をのむ美しさです。

【美郷町】
人口約4千5百人、こちらも中国山地の大河「江の川」が流れ、
かつては舟運の要地や「石見銀山」で採掘された銀の輸送路として栄えました。

●山くじら
くじらではなく、猪肉のことです。生類憐れみの令によって肉食が禁じられていた江戸時代に
猪肉の隠語として「山くじら」と呼ばれていたそうです。
山間部では田畑を荒らす厄介者ですが、食肉としてブランド化する他にも
皮革製品の製造なども展開し、「邑智山くじら」の名前は県内でも知れ渡るようになりました。

●はちみつの里

2015年に、休耕田が広がっていたエリアを花畑に変え、養蜂をスタートさせました。
季節ごとに咲き誇る様々な花から採取されたはちみつは、
食べてはもちろん、お肌に塗るなどしても美容効果があるとされています。
ハンドクリームとしても、リップクリームとしても使える「天然みつろう保湿クリーム」を作る
ワークショップは地元でとても人気の体験プログラムです。

【邑南町】
人口約1万人、スキー場や急峻な渓谷の「断魚渓」など自然豊かなエリアです。
●ハンザケ
国の天然記念物になっているオオサンショウウオのことで、親しみを込めて「ハンザケ」と呼ばれます。
ハンザケ自然館は国内初で初めて屋内での人工産卵に成功し、学術的にも非常に注目されています。

●A級グルメの町
豊かな地形に恵まれた邑南町は、石見和牛や、チョウザメ養殖、
ピオーネ、さくらんぼ、ブルーべりーなど小規模ながらも特色のある生産者が点在しています。
地元食材をPRするとともに、食材本来の風味を活かした料理を考案するなど、
A級グルメとして確立させています。



【邑智郡の特産品】

【石見ポーク】

邑南町のブランド豚です。地下からくみ上げたミネラル豊富な水と徹底管理された餌を使用し、
赤身と脂身の旨みのバランスをよくしています。

石見ポークの品種は、豚本来のヘルシーさと脂の美味さを併せ持つ「ケンボロー豚」で、
柔らかい肉質でほんのり甘い脂身が特徴です。
クセもないため、飽きずにいくらでも食べられます。

全国の田舎の逸品お取り寄せコンテスト「Oh!セレクション」で大賞を受賞した健康的で脂の甘い極上の豚肉です。


【垣崎醤油】

垣崎醤油店は明治から続く伝統あるお醤油屋さんで、
100年以上も受け継がれてきた酵母菌や乳酸菌を使って作られています。
一から麹づくりをしているところは少なく、
全国的にも木桶を使って醸造しているのところは珍しいそうです。

大正初期から伝わる木桶でじっくり約1年~1年半発酵熟成させて作った醬油は
山陰地方特有の甘みや旨みのある味わいになります。

醸造に木桶を使っているため、年によって味や香り、色が変動するのも特徴的です。


【キャビア】
キャビアはチョウザメからとれる卵です。
邑南町の清流を利用して、チョウザメの養殖を行っています。

チョウザメを水揚げ後すぐにさばき、少量の天然岩塩や高知県産天日塩ですばやく丁寧に塩漬けします。
長期間の輸送がない国産キャビアは、低塩分(わずか3%以下)でキャビアのクリーミーな食感、甘みを生かすことができます。

そのままで食べるより、定番のクラッカーや、パスタ、ブルスケッタなど
アレンジした食べ方がおすすめです。

【いわみ和牛】

「良質な血統の黒毛和牛」かつ「未経産の雌牛」のみを厳選して、
少頭数、入念肥育で育てている希少な和牛です。
年間200頭という極めて少ない出荷数ですが、「石見和牛肉は日本牛肉界のオートクチュール」と評されるほどです。

石見和牛は20~24ヶ月間じっくりと育てあげ、発酵系を含む優良な飼料と井戸水で健康的に育っています。
す。餌やりも機械ではなく一頭一頭に与えながら日々の健康状態をチェックして育てられます。

肉質の柔らかさ、ふわっととろける肉の脂、口の中に広がる美味しさは、忘れられないほどの絶品です。


日本最大級のお取り寄せ情報サイト「おとりよせネット」で開催される
「みんなで選ぶベストお取り寄せ大賞」において、3度の部門賞を獲得しています。

【おおなんちょうチーズ工房】
昔から酪農が盛んで、雨が多く冷涼で、自然の草花が良く育つため、
牛が草を食べる環境が整っているためと言われています。
地元で搾乳されたフレッシュな原乳を加工し、チーズにします。添加物等を一切使用せず安心して食べられるのもうれしいですね。

垣崎醤油店の丸大豆しょうゆを使用した「のどぐろだし醤油漬けモッツァレラチーズ」は、
独特のだし醤油の香りが口の中に広がる一品で、2018年Japan Cheese Awardで銀賞を受賞しています。

まとめ

きれいな水や急峻な地形があるからこそ作れる農産物が、邑智郡にはたくさんあり、
一つひとつ丁寧に加工し安心安全な食材を生み出している、とても「おいしいエリア」です。
ぜひお取り寄せして、邑智郡の山々の恵みを感じてみてください。