隠岐郡

隠岐(おき)は島根県の中でも観光地として名高いエリアです。
カキやおいしい魚の宝庫で、蒸気船に乗って多くの観光客が訪れる土地です。


【隠岐郡とは】

島根半島の北方にあり、4つの島(隠岐の島町、海士町、西ノ島町、知夫村)
約180の小島からなる諸島です。

離島のため、本土とは違う自然景観や生態系が形成されており
「大山隠岐国立公園」に指定されています。

また、日本海の強い季節風や波浪に浸食された海岸景観が美しく
「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」にも認定されました。

●隠岐の島町
隠岐諸島の中で一番大きい島です。
地元では隠岐の島町を「島後(どうご)」と呼び、
他のエリアを「島前(どうぜん)」と呼んで区別しています。

●海士町(あまちょう)
「ないものはない」というキャッチコピーが有名で、
離島の独特な環境を逆手に取り、新しい価値観の創造や
教育魅力化などの取り組みは全国的に注目集まっています。

●西ノ島町
冊子でよく目にする海が見える断崖の写真は、西ノ島の「摩天崖」です。
自然が織りなす丘陵には牛馬が放牧されており、
大自然と牧歌的風景両方味わえます。

●知夫村(ちぶむら)

隠岐諸島の中でも面積が一番小さく、人口も一番少ない島です。
「赤壁(せきへき)」や「赤ハゲ山」から展望するカルデラなどの絶景を見るために
多くの観光客が訪れる島です。

【隠岐郡の特産品とは】

【岩ガキ(春香)】

ブランド岩ガキ『春香』は、全国的に有名な特産品です。
海士町のなかでも特に清浄な海域とされる保々見湾で、
3年もの歳月をかけて耳吊方式でじっくりと育てられる岩ガキは、
身がぎっしりと詰まってふっくら大粒。
その味わいは濃厚でミルキー、かつさわやかな甘みが特徴です。

【イカ】

「イカ寄せの浜」があるほど、イカがよく獲れます。
浜は島後と西ノ島の2ヶ所にあり、
島の人たちは手づかみでそのイカを「拾って」いたと記録があるほどです。

地元漁師たちは白いかを鮮度を保つため、氷を敷いた専用箱に吸水シートを引き、
白いか同士が重なりあったり直接氷に触れないよう丁寧に並べます。
地元漁師たちの取り組みとCAS凍結技術により、「朝どれ白いか」は高鮮度・高品質のまま発送されます。



【隠岐牛】
隠岐の島で生まれ、隠岐の島育った未経産のメス牛です。
肉質はA5ランクかA4ランクのみという、
全国屈指の厳しい基準をクリアした黒毛和牛しか名乗れません。
隠岐の島では年間約1200頭の牛が育てられていますが、
「隠岐牛」として出荷されるのはわずか1割です。
そのため‟幻の黒毛和牛”とも呼ばれています。


生まれてから育つ地域を変えないことで牛にストレスがかかりにくく
病気にもなりにくいそうです。

生後4ヶ月間を親牛と暮らした後、広大な放牧地で育てられ、
起伏の激しい隠岐の島を駆け回った牛は、足腰が強いヘルシーな牛に育ちます。

肉質は密度の濃い赤身にヘルシーな脂が乗っているのが特徴で、
綺麗なサシが入った霜降り肉ですが、口の中でホロホロ溶ける脂身で
口当たりは非常にさっぱりしています。


【サザエ】

海に囲まれた隠岐で、一年を通して豊富にとれる海鮮の代表格です

暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる海域で、
プランクトンなどが豊富なため餌となる海藻の生育が良く育ち、「貝の王国」とも呼ばれています。

隠岐の人々はサザエご飯やサザエカレーなど、日常の家庭料理に使用するほど
"当たり前"にある食材です。

栄養満点の海藻をたっぷり食べて育った隠岐のサザエは、磯の香りが高く、
殻の端まで身がギッシリと詰まっていて、食べ応え満点です。

【松葉ガニ】
雄のズワイガニの名称で、冬の味覚として親しまれています。
島根県独自の「カニ篭漁業」によって漁獲された松葉ガニは、「隠岐松葉ガニ」と呼ばれます。
「カニ篭漁業」は 餌を入れたカゴを海底に沈めてカニが入るのを待つ、という昔ながらの漁法です。

カゴは翌日~数日後には引き揚げるため、一般的な「底引き網漁」に比べて時間も手間もかかりますが、
甲羅の中に砂が入りにくく、カニを活きたまま無傷でとることができます。

餌となるプランクトンが豊富な海域で育った松葉ガニは、身が引き締まってぷりぷりした
食感が味わえます。

【海士乃塩】
日本名水百選「天川の水」が注ぎ込む保々見湾の海水を使用しています。
保々見湾はブランド岩ガキ『春香』の養殖場がある海域で
対馬海流が打ち寄せ、ワカメなど様々な海藻が繁茂しています。

採取した海水を濃縮・攪拌しながら、島の薪だけで焚き上げ、
乾燥は機械ではなく、天日干しで丹念に作られます。

キリっとした味わいで、粒が細かくしっとりとしています。
料理の仕上げ、メリハリを付ける引き締め役に最適です。

【ふくぎ茶】
「ふくぎ」はクロモジのことです。
隠岐では「くろもじの木」を「ふくぎの木」と呼んでいました。

クスノキ科の落葉樹であるクロモジは、隠岐では古くから煎じて傷口に塗ったり、
お茶として飲んだり、生薬としても重宝されていました。

枝や葉には香りがあり、ハーブティー感覚でリラックス効果が期待できるノンカフェインの健康茶です。
スッキリした中にもまろやかな飲み心地で、ほっとしたいときに重宝します。

ノンカフェインなので就寝前のリラックスタイムにおススメで、
番茶や紅茶とブレンドして、香りのアクセントとして楽しむこともできます。



まとめ

暖流と寒流が混じり、海の幸が溢れている隠岐。
日本海の荒波に揉まれた食べ物は旨味がぎゅっと凝縮されています。
ぜひお取り寄せして、隠岐の風を感じてみませんか。