雲南市

雲南(うんなん)市は、
出雲の"南に位置する地方"という意味で、昔から「雲南」と呼ばれていたそうです。

雲南市はヤマタノオロチ伝説が残り、
製鉄技術の「たたら」が操業されていた歴史深いエリアです。

そんな文化名高い雲南市の魅力をお伝えします。


【雲南市の特徴】
雲南市は島根県の東部に位置し、
県都松江市と出雲市、南部は広島県に接しています。
人口は約3万8千人です。

●地域によって気候が変わる
北部は出雲平野が続き、比較的標高が低いですが、
南部は毛無山(1,062m)を頂点に中国山地が広がり、標高差が大きくなっています。
そのため、多様な農産物が育てられます。

●ヤマタノオロチ伝説
スサノオノミコトが大蛇を退治するヤマタノオロチ伝説で知られる斐伊川が流れ、
各地に神話や伝説、神楽などが伝承されています。
また、遺跡や古墳が多く発掘されており、歴史深いエリアです。

●たたら製鉄
たたら製鉄は鉄をつくる日本古来の製鉄法で、
大正10年に操業を終えるまで、世界一ともいわれる高品質の鋼を作り出してきました。

雲南市はたたら製鉄が操業されていた施設が唯一残されており、
国の重要有形民俗文化財に指定されています。


【雲南市の特産品】

【奥出雲ワイン】
"自然との共生"をテーマに掲げた奥出雲ワイナリーは
ブドウ栽培から醸造、販売までを一貫して手掛けています。
奥出雲の自然の恵みをいっぱいに含んだ有機ブドウを原料に
奥出雲の風土ならではのワインを味わえます。

「奥出雲ワイン シャルドネ」は白ワイン用のブドウ品種”シャルドネ”を自社で育て
オーク樽で7ヶ月間熟成した看板商品です。
シャルドネ由来の柑橘系の香りや、樽熟成のほんのりした香りが調和し、
ふくらみのある味わいです。
心地よい酸とほのかな渋みも感じられ、飲みやすくて大変人気です。


【たなべの卵】

平飼い飼育にこだわり、地面を自由に動き回れるストレスの無い環境の中で丹精込めて鶏を育てています。
餌はトウモロコシだけではなく、地域の生産者さんからいたぢた
ネギやおから、高麗人参などを配合し、乳酸菌で発酵した独自配合の飼料だそうです。

大自然のなかで自由に動き回り、ストレスなくのびのび育った鶏から生まれる卵、
「彩り天佑卵(いろどりてんゆうらん)」は、とても濃厚でコクがあります

日本最大級のおとりよせ情報サイト「おとりよせネット」にて
「ベストお取り寄せ大賞2021」の金賞を受賞し、注目度が高くなっています。

【ゴールドスターメロン】

日本で唯一、神庭農園でしか栽培できない“黄金メロン”です。
神庭農園の神庭正伸さんは、約60年前『高価なメロンを食べたい!』という想いをきっかけに、
自己流でメロン栽培を始められました。

ゴールドスターメロンは試行錯誤繰り返し、10年もの年月を経て完成した逸品です。

独自でブレンドした発酵肥料を用いるなど、たい肥にこだわった土作を行い、
可能な限り農薬を使わずに栽培しています。

食べるとメロンの豊かな風味と、うっとりするような甘みと香りが口いっぱに広がります。


【とうがらしみそ】

雲南市は唐辛子の一大産地で、日本最大級の規模です。
雲南で採れる大型の唐辛子を、ヤマタノオロチ神話になぞらえ『オロチの爪』として
ブランド化しています。

香りが高く、辛味が後から効いてくるのが特徴の唐辛子です。

吉田ふるさと村で作られる「おにぎりみそ」は
一口食べると唐辛子の辛味が口に広がり食欲をそそります。
おにぎりの具としてはもちろん、チーズやかまばこにのせておつまみにしてもおススメです。


【焼きサバ】

山間部で海産物?と思われる方も多いかもしれません。
その理由は、冷蔵ができない時代に、日本海でとれたサバを生のまま輸送できる限界地点だった
雲南地方で焼いて加工し、さらに奥の山間地域に届けていたからと言われています。

一本丸ごと串に刺して焼くのもサバの特徴で、厚みのあるサバにしっかり火が通るよう背開きにし、
強い火力で素早く焼き上げて旨味を閉じ込めています。


ふっくらとした身と香ばしい皮のバランスが絶妙で、
身をほぐしてちらし寿司やお茶漬けで味わうのも乙な食べ方です。



まとめ

標高の低い地域から山間部まで、多様な地形に富んだエリアです。
たたら製鉄の文化が残る自然豊かな土地の良さを活かした
農産物やワインがここにあります。
ぜひお取り寄せして、歴史名高い雲南市を味わってみてください。