安来市

足立美術館、どじょう掬い、たたら、、
島根の観光でよく耳にするこちらの観光名所は全て安来(やすぎ)市です。

昔から受け継がれる伝統文化が美しい、安来市を紹介します。

【安来市とは】
安来市は島根県の東部、鳥取県との県境に位置し、
市域は東西およそ22km、南北およそ28kmで、面積は420.93平方キロメートルです。

神代の昔、スサノオノミコトがこの地に来られ「吾が御心は安平(やす)けくなりぬ」といわれたことから
「安来(やすぎ)」というようになったと伝えられています。(出雲国風土記から)

●中海(なかうみ)と中国山地に囲まれた土地
北部には汽水湖である"中海"があり、ラムサール条約に登録されています。南部は中海に注ぐ川の源流があります。
上流域には豊かな森林と県東部の水瓶としての機能も果たす布部ダム・山佐ダムがあります。


●たたら製鉄
日本刀の生産に不可欠な、高純度の鉄を生み出す日本古来の製鉄法です。
古くから良質の砂鉄が採れ、製鉄が盛んに行われました。
野だたらなどの古代製鉄の跡が数多くあります。


●どじょう掬い
安来節と呼ばれる民謡です。幕末から明治時代にかけて安来の地で誕生しました。
よくテレビ等で見かける、頬かむりに一文銭の鼻当てというスタイルは「男踊り」で、
ドジョウを採る姿を面白く踊り、笑いを誘います。

基本的な踊りの流れはあるものの、固定された型はなく、
踊り手それぞれのオリジナリティが織り交ぜられます。

●多くの観光客を惹きつける
足立美術館は年間50万人以上が訪れる大人気スポットです。
横山大観をはじめとする近代日本画や、北大路魯山人の陶芸などを中心に総数約2000点を所蔵しているほか、
米国の日本庭園専門誌による庭園ランキングで、18年連続日本一に選ばれています。


中海、宍道湖、日本海に近接しているため、釣りやマリンスポーツを楽しめ、
野鳥などを観察するスポットもあります。
また、鷺(さぎ)の湯温泉をはじめ近隣に多くの温泉があり、泉質の異なる湯を楽しむことができます。


【安来市の特産品】

いちご・チューリップ・お茶・母里焼・ヨーグルト・武者のぼり・広瀬和紙・八幡焼・絣・尼子そば・どじょうすくい饅頭

安来市はいちごなどの食べ物だけではなく、

和紙や絣などの伝統工芸も今に根付いています。

【金芽米】
米の金芽(胚芽)と亜糊粉層(うまみ層)を残した
栄養とおいしさを両立したお米です。

白米と同じ口当たりなのに、うまみと甘みがあり栄養価が高いのが特長です。
免疫ビタミンLPS・ビタミン・ミネラル・葉酸・食物繊維など
玄米の栄養を豊富に残し、ふっくら炊きあがります。

【いちご】

島根県内最大のいちごの産地です。
山陰特有の日照時間の短さにより、収穫量が少ないものの、その分じっくり熟成するので、
果肉が柔らかく糖度も高い繊細で奥深い甘味を持ついちごが育ちます。

いちご農家では出来の良い実を残し、他の実を間引く「摘果」という作業をしっかり行っており、
いちご一つ一つに栄養が十分に行き届いた、甘く大粒ないちごになっています。
安来市のいちごの味は全国でトップクラスと言われています。


ヤスキハガネ

日本最古の歴史と伝統を持つ鋼として知られるヤスキハガネは、
鉄に炭素以外の様々な元素を加えた特殊鋼です。

ヤスキハガネにはいくつかの種類があり、元の鉄に添加する元素によって、
硬度、強度、粘り強さ、耐磨耗性、耐熱性、耐食性などの特性が強化されます。
機械や工具などを作るための鋼をはじめ、耐熱材、低熱膨張材など、

様々な分野で活用されています。

【わたなべ牧場ヨーグルト】

わたなべ牧場はホルスタイン種とジャージー種の乳牛から搾った牛乳を使った商品があります。
搾りたての風味をそこなわず、80℃の比較的低温の殺菌で、
乳化剤や合成着色料などの化学合成物質をいっさい使用しておらず安心安全です。

ヨーグルトはブルガリア菌とサーモフィルス菌という二種類の菌を使用し、
高密度の生きた菌がそのままヨーグルト入っています。
自然の恵みを感じる、さっぱりとした味わいです。

【やすぎどじょう】

全国屈指のどじょう養殖地で、安来市内には、伝統的な柳川鍋など様々などじょう料理が味わえるお店が各所にあります。

昔から「うなぎ一匹、どじょう一匹」(カルシウムはうなぎの約9倍、ビタミンB2はうなぎの約2倍)と言われるほど栄養価が高い食べ物です。

どじょうは脂質が少なくヘルシーで、表面のヌルヌルした部分は、
コラーゲンも含まれているので女性にはとてもうれしい食べものなんです。

安来産のドジョウは短期育成されるので骨が柔らかく、食べやすいのも特徴です。

まとめ
観光名所が注目されがちな安来市ですが、
どじょうやいちごなど、おいしいものが沢山あります。
ぜひ、どじょう掬いだけではなくほかのもにも触れて"安来通"になってみてくださいね。